フローラルウォーターの作り方(長谷川桜子)

自分専用のフローラルウォーターを作る

市販のフローラルウォーターには合成香料やアルコールが配合されている

種類は少ないですが、いくつかフローラルウォーターが市販されています。でも、これらには合成香料やアルコールが多量に配合されています。合成香料もアルコールも肌にはよくありません。自分で専用のフローラルウォーターをつくれば、費用にたいしてもっとも効率のよいものができますし、また市販のものを利用するよりもずっと楽しいと思います。精油は自然のクレンジング剤ですから、一日の終りに顔をクレンジングするものとして、こうしたフローラルウォーターは理想的です。

アイメーキャップにはホホバ油

マスカラやそのほかのアイメーキャップは水性の溶液ではとれませんが、脱脂綿に少しホホバ油をしみこませたものを使うと、とてもよく目的が果たせます。ホホバ油はまたまつげにも有益で、まつげをじょうぶにし、太くしてくれます。よぶんなホホバ油は、フローラルウォーターでとりのぞいて下さい。ほんのわずかなお金で顔を美しくクレンジングできるのです!

アルコールと水道水は肌によくない

アルコールは市販のトナーとフローラルウォーターでよく用いられていますが、これは皮膚によくなく、乾性肌をいっそう乾燥させてしまいます。私は水道の水も好きではありません。水道水は自分の肌にはつけたくないたくさんの化学物質が入っているからです。また、長い目でみれば、それが可能なときにはいつでもびんづめの湧き水を使用したほうが経済的です。それでつくったフローラルウォーターのほうが長い間もつからです。水道の水でもできないわけではありませんが、水道水には細菌が入っていて、長くはもちませんので、その芳香が変わったらすぐにすてて、新しく溶液をつくりなおさなくてはなりません。

フローラルウォーターを顔にスプレーする

水道の水を使うことのもう一つぐあいの悪い点は、これにフッ化物と重金属類が含まれていることです。顔に水をスプレーするためにミネラルウォーターを買う習慣が一般的になっています。これは暑い日には確かにとてもリフレッシュさせてくれるものですが、激しい運動をしたあと用いたりすると、結局高いものについてしまいます。私としては、自分の選んだ精油をミネラルウォーターに入れてフローラルウォーターをつくり、それを清潔なからの香水吹きに入れて使用するほうが、ふつうのエアゾール式のスプレーを使うよりも好きです。長距離の空の旅をするとか、暑い天候のときに長い間屋外にいるとかといった、肌の脱水をひきおこしそうなときに、これで顔にスプレーして下さい(メーキャップした上からでもけっこうです)。

朝はクラリセージ、夜はラベンダー

私は、朝、クラリセージ油のフローラルウォーターを用いるのが好きです。この芳香を嗅ぐと楽しくなり、その一日をスタートする心の準備をさせてくれるためです。そして、夜にはラベンダー油のフローラルウォーターを使用してメーク落としをし、ぐっすりと眠る用意をするのです。

フローラルウォーター(スキントニック)

(1)普通肌・乾性肌用
ゼラニウム油 2滴
ラベンダー油 3滴
水(できれば、びんづめの湧き水) 250ミリリットル
精油類と水とをいっしょにびんに入れ、キャップをしめて勢いよくシェイクします。
使用する前にはいつもシェイクして下さい。

(2)脂性肌用
ベルガモット油 3滴
ラベンダー油 2滴
水(できれば、びんづめの湧き水) 250ミリリットル