アロマとヘアリンス(長谷川桜子)

ヘアリンスには

リンス用にはローズマリーとカミルレ

伝統的に、いくつかの精油類がいろいろなヘアタイプにあったヘアリンス液に使われてきました。いくつかはほかのものよりも自然なものですが、それでもほんとうに自然のシャンプーを買うのはむずかしいことです。しかし、芳香水でヘアをリンスしますと、あなたのヘアに美しい自然の香りをそえることができます。ひろく用いられるリンス用の精油は、ローズマリー油とカミルレ油です。ローズマリー油は以前から濃い色をしたヘアにつやをそえ、色にふかみをつけるのにすすめられています。

カミルレは明るい色のヘア向き

カミルレはブロンドのヘアにすすめられてきたハーブです。これが明るい色のヘアに自然な輝きをそえる働きがあるためです。

バラ油で香る髪へ

でも、神々しいまでの香りを身につけたいとお思いなら、ほんとうにエキゾチックなヘアリンスもぜひお試しになって下さい!値段は張りますが、バラ油はこのうえなくすばらしいものです。そしてこれは、あなたのヘアを、あなたがまるで妖精の物語の本のページのなかから歩みだしたように、あるいは舞踏会に臨んで、全員の注目を一身に浴びている王女のように香らせます。

乳香油で気持ちを高揚させる

また、乳香油でヘアをリンスしてみて下さい。精神的に高揚したいと思っているときなどに、うってつけです。こうしたリンス液をつくったら、それを茶色のびん(薬局で手に入ります)に蓄えておくこともできますし、からのワインのびんに入れて、きっちりとコルク栓をしておくこともできます。

どんな精油を使うにしても、用いる前にそれを入れたリンス液のびんを十分にシェイクしなくてはいけません。ほとんどどんな精油でも最後のヘアリンスとして使用できますから、あなたがこれからつけようと考えている香水にあわせ、あるいはあなたがつくりだそうと望んでいる気分にマッチさせて、リンス液を変えることができます。

ヘアリンス液のつくりかた

[濃い色のヘアには]
ローズマリー油 2滴
ローズウッド油 1滴
ゼラニウム油 1滴
これらの精油をいっしょに1リットルの水に入れてできあがりです。

[ブロンドの場合には]
カミルレ油 2滴
レモン油 1滴
これらの精油を1リットルのびん入りの水に加え、キャップをしてよくシェイクします。精油は水に溶けませんが、勢いよくシェイクすれば水のなかに十分に分散します。このリンス液をヘアにかける前にもう一度シェイクして下さい。

ホホバ油のこと

ホホバ油は、アメリカのインディアンたちが多くの皮膚症状にたいし、また乾性肌・脂性肌双方のトリートメントのために、さらにヘアを保護して調えるのに使用したもので、とても貴重な必需品とされたにちがいありません。北アメリカのインディアンたちは、あなたや私が選べるような製品はもっていませんでしたが、とても幸せなことにインディアンたちにはホホバ油があったのです。私にはひろい範囲の製品が選べるとはいっても、ホホバ油はいつも変わることなく私が好きなもので、それなしではいやなものです。ホホバ油はとてもすばらしい軟化剤で、自然保護のためにも一役買っています。それは、これが鯨油の代りに使われるからです。つまり、このために、世界のクジラがもう駆り立てられ、絶滅においこまれないですむようになったのです。

ホホバ油はダイエットに効果的

ホホバの特性はたくさんありますが、そのうちのいくつかはきわめてユニークなものです。そのユニークな特性は、このホホバの低木がほかの植物が何一つ生育しない北アメリカの不毛な砂漠に生えているという事実に負うところがあるような気がします。この低木は、水分を求めて地中12メートルものふかさにまでその主根をのばして生きのびています。そして、生命を維持するのに肝要な栄養分が地中になくなったときに、その生長をストップさせます。ホホバ油は痕跡量のヨウ素とたん白質を含んでおり、またこれは液体ワックスですから、冷蔵庫に入れると固化します。私の経験から申しますと、ホホバ油は脂肪を乳化させ、体組織を強化させますので、ダイエットをしているときや、運動をして体重を落とそうとしているときに用いると理想的です。

敏感肌にも良い

ホホバ油は皮膚を保護しますから、手につければ理想的なバリヤーになり、また赤ん坊のお尻をおむつかぶれから守ってくれます。ホホバ油は抗アレルギー作用があると考えられていますので、どんなに敏感な肌もこれにたいして耐性があると思います。